この世にはこんなにたくさん漫画が溢れているというのに

この世にはこんなにたくさん漫画が溢れているというのに読むものが格段に減った。
理由は私が年を取り、色んなものを見てきたからだ。
私は今40歳の女で趣味といえば漫画とゲームと妄想という、オタクからはリア充だと、リア充からはオタクだと言われるライトなオタクだ。(このリア充、オタクの使い方がすでに年をとっているとは思う。)
2年ほど前、急に読む漫画が減った。
今までは少年少女青年女性エッセイ同人エロサブカル雑食で読めるものは片っ端から読んできたものだったのだけど、急に「それ」はきた。
「既視感」だ。
特に最近の人気のものにはありがちなのだけど、読み始めて
「アレとアレとアレをまぜてこうつくったわけねー、ハイハイ」と思うことが増えた。というか、それしか思わなくなってしまった。
危険なのは「ハイハイ」の部分で、ハイハイは何かというと、「理解したような気になる」ということだ。
そして、実際読んでみても「ハイハイ」で、知っているなにかであって、何も残らない。
「読む意味がない」そう思うことが増えた。
めちゃくちゃきつかった。
「既視感」がこない作品なんてこの世にほとんど生産されていなくて、年に数本、後は自分のフェテッシュに基づいた既視感とか関係なく単純にすきなもの。読んでて楽しいのはそれだけになった。
王道はおもしろくてみんなが好きで、王道はテンプレートでできている。だから、既視感がくるのはあたりまえだ。
更に近年、その王道であるていで、少し外したものが人気がでるようになり、その「てい」でこれを楽しみましょう。がふえ